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2016.02.01
2016年02月 山陰中央新報 2月14日版 「アロマ調合 職業化したい」
「山陰中央新報」2月14日(日)版に 代表理事 井崎真奈美の記事が掲載されました。
アロマ調合の仕事を社会的に認められる職業にしたい想いを熱く語っております(^-^)
<記事>
消費者の好みに応じた天然香料の開発や人材育成講座の開講など、「香り」に関する事業を幅広く展開するアロマローズ。井崎真奈美社長(55)は、ストレスがまん延する社会の中で、「私自身が助けられたように、香りの有効性を多くの人々に広めたい」と力説する。
転機になったのは2004年。東京都内の外資系生命保険会社で収入や健康状態など、新規契約者の査定業務を任され、精神的に疲れていた時、帰宅途中の店舗で出合った匂いに癒やされ、香りが持つ力に触れたのがきっかけだった。
アロマテラピーインストラクターなどの資格を独学で取得。暮らしの中に香りを取り入れてもらおうと、カルチャースクールでの講演や個々人に合った商品の提供で天然香料の良さを広める一方、アロマセラピストやアドバイザー、インストラクターなどの資格があっても、安定した収入を得られる「職業」にはなり得ていないことに気付いた。
自然が少ない都会で、家と職場を往復する周囲の人々。心身のバランスに作用する香りの癒やし効果は身をもって経験しているだけに、「アロマを調合する仕事が世の中に認められ、技術を持つ人が仕事として成り立つようにしたいと思った」と振り返る。
2008年フランス渡航を経て、レモンやグレープフルーツといった単体の香料を4~5種ずつ調合して作る「シトラス」や「フローラル」など、計20種のレシピを開発。人材育成を目的とした「アロマフレグランス調律協会」を設立し、初心者からプロまで幅広く養成する独自のカリキュラムを編成。独自の認定資格も創設した。「心の潤いがクローズアップされている時代。香りの良さを広めたい人たちが、職業化できる突破口をつくりたい」と力強く語る。
香りとの出合いは故郷にある。実家近くの宍道湖から吹く風や、安来市内にある父親の実家の裏山の土や葉っぱなど、自然の香りに魅せられて育った。
現在は島根県内に自生する落葉の低木樹「クロモジ」を使った商品開発も計画中で、故郷の知名度向上に一役買う考えだ。
年に2回ほど帰省し、幼少期から親しんだ宍道湖の景色を見て英気を養うという。
松江城天守の国宝指定などで島根県に関心を示す関東の友人が増えていることが喜びといい、「自慢のふるさと」と笑顔を見せた。
<略歴>
いざき・まなみ 松江市浜乃木出身。松江三中、松江南高、青山学院女子短大英文科卒。旅行会社、外資系生命保険会社勤務を経て、2005年6月にアロマローズを設立。14年9月に法人化した。2011年12月に設立し、今年1月に一般社団法人化したアロマフレグランス調律協会(東京都港区)の代表理事も務める。