代表紹介REPRESENTATIVE PROFILE

アロマフレグランスの 調香メソッドを開発
私が植物の香りに魅せられたのは、十数年前のOL時代。仕事のストレスに押しつぶされそうになっていたころ、ふと立ち寄ったアロマショップでの出来事がきっかけでした。
疲れた心のまま、何気なく手に取ったマジョラムのエッセンシャルオイル。その香りを嗅いだ瞬間、それまで張りつめていた心がふっとほどけ、呼吸が楽になるのを感じました。まるで温かな光が差し込むように、自然の香りが私の心を包み込んだのです。その時、香りにはこんなにも心を癒し、力をくれるものなのかと驚きました。そして、この感動をもっと多くの人に伝えたい、広めたいという熱い想いが胸に灯ったのです。
それから私は、アロマテラピーインストラクター、ハーバルセラピストの資格を取得し、ついに「アロマローズ」というアロマとハーブの教室を設立しました。思えば、主婦でありながら、金融関係の会社で働いていた私にとって、まったく未知の世界への挑戦でした。無謀ともいえる転身だったかもしれません。
最初は友人たちに向けた小さなセミナーから始まりました。しかし、次第に、アロマテラピーの専門的な知識だけでなく、もっと身近に、もっと心地よく香りを取り入れられる方法はないかと考えるようになったのです。
例えば、自分にぴったりの香りをまとうことで、日々の暮らしに癒しと彩りを添えられたら…。そんな想いから、私は「アロマフレグランス」という新しいスタイルを思いつきました。アロマテラピーの心身への作用と、フレグランスの洗練された美しさを融合させた香りを創りたい——その想いに突き動かされ、私は調香の世界へと足を踏み入れました。
しかし、そこには大きな壁が立ちはだかっていました。当時の日本には天然香料のみを使った調香技術が確立されておらず、手探りの日々が続きました。希少な天然香料を取り寄せ、調香の本を頼りに試行錯誤を繰り返す。さらには本場フランスへも渡り、短期間ながら調香の技術を学びました。
フランスのパフューマーたちからは、「天然香料だけでは芸術性も持続性も不十分」と言われました。しかし、日本人の繊細な感性や、四季の移ろいを大切にする文化の中では、きっとこの香りが受け入れられるはず——そう確信した私は、日本に戻り、ひたすら研究を重ねました。
「やっぱり諦められない」と強く思った私は、周りの意見をシャットダウンし、自分のやり方でやろうと決意したのです。必ず同じ想いを持つ仲間がいるはず——そう確信していました。
1からオリジナルのテキストを作り、アロマフレグランス調香を独自の方法で築き上げていきました。
そしてついに、天然の香りだけで紡ぎ出す「アロマフレグランス」の技術を確立することができたのです。
「アロマフレグランス」は、ただの香水ではありません。それは、ひとりひとりの感性や心の声に寄り添い、人生にそっと寄り添う香りです。まるで音楽を奏でるように、香りを調律し、自分だけの物語を創り出すことができる——そんな特別な存在です。
今、そんな仲間と一緒にアロマフレグランス調香を楽しんでいる私のこれからの夢は、アロマフレグランス調香が社会的に仕事として普及し、生徒のみなさんが楽しみながら仕事にしていくこと。香りを通じて、もっと多くの人が自分らしい生き方を見つけられる未来を目指しています。
香りが変われば、心が変わる。
心が変われば、人生が変わる。
あなたの人生を輝かせる、たったひとつの香りに出会えますように——そんな願いを込めて、今日も私は香りと向き合っています。
プロフィール

- アロマテラピーインストラククター メディカルハーバルセラビスト
- ワインエキスパート (公社)日本アロマ環境協会員
- 日本調香技術普及協会員 日本フレグランス協会員
経歴
アロマテラピーの豊富な知識を習得したうえで、フランスのパリやグラースなどで本格的な調香技術を身に付け、大手メーカー商品のアロマ監修、ホテルやギャラリーなどでのアロマによる空間演出など多彩な活動を行っています。
著書 「あなたの魅力を輝かせるアロマフレグランス」2019年2月4日発行(ギャラクシーブックス) 「アロマ調香を極める!アロマフレグランスの教科書」2021年7月発行(セルバ出版)